フリーランス新法に関する実態調査を実施

フリーランス新法に関する実態調査を実施

ITエンジニアの新しい働き方を提案する株式会社PE-BANK(東京都港区/代表取締役・髙田 幹也)は、全国のITフリーランスエンジニアを対象に「フリーランス新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)に関する実態調査」を実施しました。

約6割のITフリーランスエンジニアが取引先とトラブル経験があるにもかかわらず、フリーランス新法については約7割が知らないと回答し、施行内容について全て理解している人はわずか2割未満と、フリーランス側の理解浸透が進んでいないことが明らかになりました。

【TOPICS】

1.約6割の人が取引先とのトラブル経験がある一方、契約書を必ず取り交わしている人はわずか3割未満に。

2.トラブル内容のTOP3は、1位「報酬の支払い遅延や不払い」、2位「不当な減額交渉」、3位「追加修正の無償対応」と金銭的なトラブルが多い傾向に。

3.約7割の人がフリーランス新法について知らないと回答。施行内容について全て理解している人はわずか2割未満。

4.施行内容で最も評価する項目は「報酬支払期日の設定と期日内の支払いの徹底」、次いで「書面などによる取引条件の明示」、「禁止行為の是正」となり、金銭トラブルを解決する項目を評価する傾向に。

5.3人に1人が施行されても発注者との取引は改善されないと回答。最も多い理由が「新法で定められても立場が弱く、不当性を感じても取引先に打診できるか不安」。

6.フリーランスエージェントに登録している人はわずか2割未満も「業務調整がしやすい」、「報酬や条件の交渉がしやすい」、「トラブルが起きにくい」など仲介者の存在により取引が円滑になる傾向に。

【調査概要】
調査対象 :全国のITフリーランスエンジニア
サンプル数:360サンプル
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2024年10月10日(木)~2024年10月18日(金)

1.約6割の人が取引先とのトラブル経験がある一方、契約書を必ず取り交わしている人はわずか3割未満

Q1で「取引先が原因でトラブルが起きた経験があるか」を聞いたところ、「よくある」が11.7%、「たまにある」が47.2%で、58.9%の人がトラブルを経験したことがあるとわかりました。

さらにQ2で「取引先と契約書を取り交わしているか」を聞いたところ、「必ず取り交わしている」が28.1%とわずか3割未満ということが明らかになりました。

2.トラブル内容のTOP3は、1位「報酬の支払い遅延や不払い」、2位「不当な減額交渉」、3位「追加修正の無償対応」と金銭的なトラブルが多い傾向に。

Q1で「取引先が原因でトラブルが起きた経験がある」と回答した人に、Q3で「どのようなトラブルを経験したことがあるか」を聞いたところ、「報酬の支払い遅延や不払い」が49.1%で最も多く、次いで「不当な減額交渉」が40.4%、「追加修正の無償対応」が31.6%と続き、金銭的なトラブルが多い傾向が見られました。

3.約7割の人がフリーランス新法について知らないと回答。施行内容について全て理解している人はわずか2割未満。

Q4で「フリーランス新法について知っているか」を聞いたところ、「あまり知らない」が32.8%、「全く知らない」が36.9%と、69.7%がフリーランス新法について十分に周知されてないことがわかりました。

またQ4で「フリーランス新法について知っている」と回答した人に、Q5で「フリーランス新法について理解しているか」を聞いたところ、「全て理解している」が16.5%のみと、フリーランス新法の施行内容について全て理解している人はわずか2割未満という結果になり、ITフリーランスエンジニアには、あまり理解浸透していないことが明らかになりました。

4.施行内容で最も評価する項目は「報酬支払期日の設定と期日内の支払いの徹底」、次いで「書面などによる取引条件の明示」、「禁止行為の是正」となり、金銭トラブルを解決する項目を評価する傾向に。

Q6で「フリーランス新法における発注者側の義務に対し何を一番評価するか」を聞いたところ、 「報酬支払期日の設定と期日内の支払いの徹底」が63.3%と最も多く、次いで「書面などによる取引条件の明示」が60.6%、その次に「禁止行為の是正」が46.8%となり、金銭トラブルを解決する項目を評価する傾向が見られました。

5.3人に1人が施行されても発注者との取引は改善されないと回答。最も多い理由が「新法で定められても立場が弱く、不当性を感じても取引先に打診できるか不安」。

Q4で「フリーランス新法について知っている」と回答した人に、Q7で「フリーランス新法施行により、発注者とトラブルなくより円滑な取引ができるようになると思うか」聞いたところ、「あまりそう思わない」が28.4%、「全く思わない」が6.4%と、3人に1人(34.8%)が新法施行されても、取引が改善されると思わないと回答しました。

またQ7で「思わない」と回答した人に、Q8で「改善されないと思う理由」を聞いたところ、「新法で定められても立場が弱く、不当性を感じても取引先に打診できるか不安」が57.9%と最も多く、次いで「企業側が新法について理解浸透するのかが不安」が47.4%という結果になりました。フリーランス新法が施行されても、実際にその利益を得られないと不安に思う人も一定数いることが明らかになりました。

6.フリーランスエージェントに登録している人はわずか2割未満も「業務調整がしやすい」、「報酬や条件の交渉がしやすい」、「トラブルが起きにくい」など仲介者の存在により取引が円滑になる傾向に。

Q9で「フリーランスに案件を紹介するエージェントサービスに登録されているか」を聞いたところ、「はい」がわずか14.7%と、エージェントサービスを活用されている人はわずか2割未満ということがわかりました。

さらにQ9で「エージェントサービスに登録している」と回答した人にQ10で「取引先との間に仲介者がいることでどのようなメリットを感じられるか」を聞いたところ、「業務調整がしやすい」が62.3%と最も多く、次いで「トラブルが起きにくい」が47.2%、「報酬や条件の交渉がしやすい」が43.4%と続き、仲介者の存在により、円滑な取引が行われるメリットが伺えました。




PE-BANKでは、ITフリーランスの社会的地位の向上を企業理念として、全国各地のIT人材を必要とする企業の課題やITフリーランスの要望に応じ、的確な人材と案件のご紹介や業務サポートを行ってまいりました。このたびの新法で明示された各種要件についても従前より対応・遵守しております。

契約内容の透明性確保はもちろん、 全国12か所の本支店を拠点に、トラブル時には担当営業が迅速・的確に対応し、クライアント企業とエンジニア間の業務調整を行って参りました。また、ITエンジニアのスキルアップのための教育サポートや、ライフプランの設計に役立つウェビナー開催など、クライアント企業の皆様が安心して業務を任せることが出来、ITエンジニアは自分らしく、よりよい働き方を実現できるよう様々な支援を行っております。

今後も当社は、ITフリーランスの多様な働き方と企業のIT課題の解決をサポートし、ITを活用した日本の発展に貢献してまいります。








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